チャンネルを宣伝する

YouTube で最大限の成功を収めるためには、どのようにして新しいユーザーを呼び込み、既存の視聴者を長期的なファンへと変えていくかをよく考える必要があります。ユーザー層を拡大するための方法の 1 つに、動画広告向け AdWords の有料キャンペーンがあります。動画広告向け AdWords は広告配信ツールで、これを使うと YouTube で動画の広告キャンペーンを行うことができます。
動画広告向け AdWords でチャンネルの動画を宣伝する前に、あなたのチャンネルが誰にとってもわかりやすい独自の価値を提供しているかどうかを確認しましょう。クリエイティブな理念、ブランディング、チャンネル計画を明確に持っているチャンネルは、そうでないチャンネルに比べて、より多くのチャンネル登録者を獲得する傾向があります。
効果的な広告戦略で、チャンネルの成長を促しましょう。通常の方法でチャンネルを大きくしていくのに加え、YouTube で有料の広告を使って宣伝することで、さらにたくさんのユーザーにアプローチして惹きつけることができます。
Google 広告を使ってチャンネルを宣伝する
視聴回数を増やし、チャンネル登録者を増やすには、Google 広告で有料の広告キャンペーンを実施し、YouTube で動画の宣伝をするという方法があります。作成できる広告には、動画の再生前に表示されるものや、YouTube の動画再生ページで動画の横に表示されるものがあります。
必要なことは、広告を作成し、予算を設定し、適切なユーザーをターゲットに設定することです。広告掲載に必要な最低額はなく、広告、ターゲット設定、予算はいつでも変更できます。キャンペーン自体もいつでも終了できます。
ヒント
参考情報
- YouTube の動画広告は、他のソーシャル メディア上に表示される動画広告よりも 1.8 倍注目されています。
実例を見る
Meet Sorted FoodSorted Food の出演者は、「僕らの YouTube チャンネルを見て一緒に料理しよう」と視聴者に呼びかけています。
You Bring Out the Best in MeZoella は、ファッションや美容などを扱う自分のチャンネルを紹介しています。
You Make Every Second EpicTheSlowMoGuys の Gavin と Dan は、肉眼では見えない世界を 30 秒の広告で見せてくれています。
視聴者のターゲットを絞る
広告キャンペーンを開始するには、まずアプローチしたい視聴者層をはっきりさせておくことが重要です。ターゲット設定オプションには、次のような 4 つの主要カテゴリがあります。
- 対象ユーザー。ユーザー属性、言語、関心に基づいて、特定のユーザーにターゲットを絞り込みましょう。たとえば、18~34 歳の料理愛好家の女性で、料理チャンネルに登録して食に関する動画を視聴しているユーザーをターゲットに設定できます。
- コンテンツ。自分のチャンネルと関連性の高いトピックを選択すると効果的です。コンテンツ ターゲット機能を使えば、特定のコンテンツを探している視聴者に広告を表示できます。また、広告を表示する動画やチャンネルを選択することもできます。
- 場所。対象とするユーザーの場所を国、地域、都市、郵便番号で指定できます。半径や、ユーザーの関心対象地域を基準としたカスタム地域を定義することもできます。
- スケジュール。広告を表示する頻度と、表示するデバイスを選択できます。予算が限られている場合は、1 日の広告配信のペース配分を指定することもできます。
広告フォーマットを最大限に活かす
キャンペーンには YouTube 独自の広告フォーマットを使用できます。これら 3 つの広告フォーマットとインタラクティブ要素を組み合わせれば、コンテンツに関心を持ってもらえるよう、さまざまな方法でユーザーに促すことができます。
TrueView インストリーム広告
- 視聴者がすぐにコンテンツの世界に入り込めるフォーマットです。視聴者は、広告が開始されてから 5 秒後に、視聴を続けるかスキップするかを選択できます。
- 30 秒以上視聴された場合(それよりも短い広告では最後まで視聴された場合)、または視聴者が広告を操作した場合にのみ費用が発生します。
- YouTube の他の動画の再生前、再生中、または再生後に動画広告を表示したい場合はこのフォーマットを使用します。
TrueView ディスカバリー広告
- 関連性のある YouTube 動画の横、YouTube の検索結果、パソコンやモバイルの YouTube のトップページに表示されます。
- 視聴者が広告をクリックして動画の視聴を開始すると費用が発生します。
- YouTube で動画を検索したり、動画をブラウジングしたりしているユーザーに広告を表示したい場合は、このフォーマットが効果的です。
バンパー広告
- 他の動画の再生前、再生中、または再生後に再生される 6 秒以下の広告です。この広告をスキップすることはできません。
- インプレッション単価制でお支払いいただけます(1,000 回広告が表示されるごと)。
- 簡潔で印象的なメッセージで幅広いユーザーにリーチしたい場合に適しています。
動画広告にインタラクティブ要素を追加すると、広告をより魅力的にできます。キャンペーンの目標を達成するために最適なオプションを選びましょう。
- Call-to-Action オーバーレイ: 動画の再生が始まるとすぐに表示され、視聴者の操作で閉じることができます。クリックすると、指定したチャンネルまたはウェブサイトにリダイレクトされます。
- カード: ティーザーとして数秒間表示されます。カードにはいくつか種類があり、YouTube 上の動画や再生リストにリンクさせたりすることができます。.
- 終了画面: 動画の最後に数秒間表示されます。パソコンではカーソルを合わせることで、モバイル デバイスではタップすることで要素を展開して詳細情報を表示できます。
- コンパニオン バナー: クリック可能なサムネイルとして TrueView インストリーム広告とともに表示されます。「もっと見る」や「チャンネル登録する」といった行動に視聴者を誘導できます。
ヒント
重点戦略
効果的な広告を作成する
完璧な動画広告を作るための方程式はありませんが、成功しているクリエイターの経験から引き出された、広告に最大限の効果を発揮させるための推奨事項を以下にご紹介します。
- 効果的なメッセージを作成する。簡単なメッセージを伝えるにはバンパー広告が最適です。それでは伝えたいことが納まらない場合は TrueView 広告を使いましょう。
- 最初の 5 秒間で引き付ける。すばやく視聴者の心をつかんで、視聴し続けてもらいましょう。
- さまざまな見せ方をする。複数の広告を作成して、いろいろなユーザー層や端末で反応をテストしましょう。
- 反応を増やす。インタラクティブ要素を使って、ブランドの認知度を上げ、エンゲージメントを促進しましょう。
- 自信があるコンテンツを活用する。特に人気のある動画の映像やコンセプトを取り込んだ広告を作成しましょう。
- 次のステップを明確に示す。チャンネル登録など、具体的に何をしてもらいたいかを伝えましょう。
- 行動するための時間を与える。終了画面を追加して、最後の 5~10 秒で行動を促す力強い呼びかけをしましょう。
- わかりやすいタイトルをつける。タイトルを見て視聴するかを決めるユーザーもいます。興味を引くようなタイトルを考えましょう。
目的に合った戦略を立てる
広告キャンペーンの主な目標は視聴者を増やすことでしょうか、それとも収益を伸ばすことでしょうか。目標を見据え、それに合った戦略を立てましょう。
目標: 新たな視聴者を獲得する
Google 広告を活用すると、チャンネルの視聴回数や総再生時間を増やすことができます。ターゲットにするユーザーを設定する際は、まず広範囲を対象にし、それから対象を絞り込んでいくとよいでしょう。それには、トピックやアフィニティ カテゴリを利用して潜在的なファンにまず狙いを定めてから、目的に合ったターゲット設定オプションに費用の投入先を切り替えていきます。
目標: チャンネル登録者を増やす
視聴回数は多いけれども、もっとチャンネル登録者を増やしたい場合は、Google 広告でリマーケティングを試してみましょう。この方法では、動画の視聴、高評価、コメントなどでチャンネルへの関心を示したことのある、チャンネルに未登録のユーザーを動画広告のターゲットにできます。
目標: 世界中の視聴者にアプローチする
YouTube アナリティクスのユーザー属性データを確認して、視聴者がどこからアクセスしているのかを調べましょう。リマーケティングと、地域と言語によるターゲット設定を組み合わせれば、自分のチャンネルを楽しんでくれる可能性のある別の国の類似ユーザーに広告を表示できます。
目標: リリースを宣伝する
新しいアルバムやシリーズ動画など、新たなコンテンツのリリースを盛り上げましょう。まず、バンパー広告で期待を高めていき、リリースと同時に完全版の動画広告でフォローアップします。リリース後は、反響が大きかった主要キャンペーン要素を引き立てるためのバンパー広告をさらに配信しましょう。
目標: 商品を販売する
Google 広告を活用すれば、別に行っているプロモーション活動を補って商品の販売を促進できます。カードなどのインタラクティブ要素を使用して、見たことのある商品や視聴中の動画に関連する商品にユーザーを誘導しましょう。
目標: 相互プロモーションで新たな視聴者にアプローチする
別のチャンネルとのコラボレーションでは、お互いのチャンネルの視聴者をターゲットにして宣伝ができます。方法は次のとおりです。
- 協力相手のチャンネルのすべての視聴者またはチャンネル登録者をまとめたリマーケティング リストを作ります。
- 自分のチャンネルの登録者をまとめたリストを作成します。
- 次に、協力相手のチャンネルの視聴者やチャンネル登録者のうち、あなたのチャンネルに登録していないユーザーのカスタムリストを作成します。
次に、これらの視聴者が自分のコンテンツに興味を持つと考える理由を説明して、相互プロモーション広告を企画します。
ヒント
実例を見る
We the GenerationAtlantic Records では、イギリスのバンド Rudimental のセカンド アルバムをリリースする際にバンパー広告を使用しました。
Old Spice | Questions「Smell Like a Man, Man(男らしい匂いをさせようぜ)」キャンペーンの動画は YouTube で 1 億回以上視聴されました。
結果を把握してキャンペーンを最適化する
動画広告の掲載を始めたら、掲載結果を確認することをおすすめします。Google 広告プラットフォームでは次のような統計情報を確認できます。
- インプレッション: 広告が表示された回数。
- 視聴回数: TrueView 広告が 30 秒以上視聴された(30 秒以下の広告の場合は最後まで視聴された)回数、または視聴者が広告に操作を行った回数。動画広告が 10 秒以上視聴されるたび、その視聴はチャンネルの視聴回数としてカウントされます。
- 視聴率: 表示された動画広告を視聴した、または操作したユーザーの割合。
- 平均広告視聴単価: 広告の 1 回の視聴に対して支払う金額の平均。
- 広告視聴後の動画視聴: 視聴者が広告の視聴後 7 日以内に、その YouTube チャンネルの他の動画を視聴した回数。
成功の指針となる指標を見極めて、自分のチャンネルとの関連性の高い統計情報を確認しましょう。たとえば、ターゲット ユーザーがコンテンツにどのように反応しているか特定するには、視聴率を確認して、チャンネル登録したユーザーがどれくらいいるかを分析します。
YouTube 広告キャンペーンを適切に設定すれば、1 日の予算内で、最大限の効率で目標を達成できます。少しずつ設定を調整していく必要があることを忘れないでください。キャンペーンの成果をこまめにチェックし、パフォーマンスを向上させるために変更を加えていきましょう。
現状分析
あなたの広告は効果を上げていますか?
今すぐ試すYouTube アナリティクスを使うと、広告の効果を測定できます。「YouTube 広告」からアクセスした視聴者がどれだけいるか、トラフィック ソース レポートで、をチェックしましょう。また、視聴者維持率レポートを見れば、動画が視聴者の関心をどれだけ惹きつけているかがわかります。
パフォーマンスの詳細レポートを使っていますか?
今すぐ試すYouTube アカウントと AdWords アカウントをリンクさせると、YouTube で実施した宣伝の効果を AdWords から確認できるようになります。レポートの [ユーザー] 列を見れば、広告で獲得した視聴回数、チャンネル登録者数、共有数、高評価数が確認できます。